先日、NHKスペシャルの『認知症の第一人者が認知症になった』を観ました。
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20200111
認知症の介護をしたことがある方なら必ず知っているであろう、あの有名な長谷川式を考案した長谷川和夫先生。
長谷川先生が先輩医師から言われた「君自身が認知症になって初めて君の研究は完成する」の言葉が、とても印象的でした。
そして長谷川先生が認知症になったあとに、本を出版されていました。
なんと、拙著『おもちゃの指輪が絆ぐ時』とほぼ同時期(2019年12月末)!
母の介護をしていた頃、ぼんやりと頭にあったものを形にしたのが、この短編です。
詳細は過去のこちらの記事に。
ちょっと重い内容なのでお気をつけください。
『要介護3』
https://kumitakan.at.webry.info/201403/article_2.html
このときのぼんやりを、形にできてよかったです。
今の所、認知症の介護経験がない方が読んでくださっているようで、なんか……その、辛いっぽい感想で、ほんと申し訳ありません。
てゆか、書いてる本人も辛かったので、そうですよね、辛いですよね……。
でも、こういう世界があることを、同じように苦しんでいる人がいることを、そして辛いことだけじゃないってことを、伝えたかったのです。
いただいた感想はTwitterのモーメントにまとめています。
読んでいただき、本当にありがとうございます。
https://twitter.com/i/events/1214905311842095104
上のブログ記事を書いた頃、ぼんやりと頭に描いていた物語はもっと長編だったのですが、とても精神がもたないことに気づきました。
執筆はこの長さで精一杯でした……ほんと、辛い……さすが仮タイトル『つらインフィニティ』だっただけあります。
そんなこんなな拙著『おもちゃの指輪が絆ぐ時』は、Amazon Kindleで発売中です。
ちなみに、拙著は全てKindle Unlimited対応なので、軽めのお話が読みたい場合は、別の本を。それぞれ全然違う雰囲気の本となっておりますので、そちらもよろしくお願いします。
『おもちゃの指輪が絆ぐ時』
2013年に出版した『記憶の森の魔女』リライト版を含む、くみた柑、初の短編集。
【内容紹介】
『記憶の森の魔女』
2013年に出版した同タイトルのリライト版です。
ある日友達と別れ家に帰ると、そこに建っていたのは見知らぬ家。
華子の周りに次々起こる不可思議な出来事。
約15000字
『オムライス』
遺品整理をきっかけに、紗花(さやか)は父の思いに触れる。
約6000字
『偽りの幸せ』
それはまるで、幸せな夢を見ているようだった。
約16000字
『おもちゃの指輪が絆ぐ時』
認知症になってしまった妻を介護する夫の苦悩と葛藤。
著者の実体験をもとに描かれた認知症介護の闇。
約38000字
『十二月の街』
クリスマスの、短い短いお話です。
約1400字