私の知り合いに『五等分の花嫁』大好きおじさんがいるんですけど、今日はちょっとその話をさせてください。
ちなみに私は未履修です。
「ラブコメ好きなんだね」っていうと「違う、これは誰が犯人かを推理する話だ」とかマジメな顔して言うくらいわけわからないハマり方をしています。
もちろんアニメは2期まで履修済みで、どうやら犯人は2人にまで絞れた感じなんですけど、もうね、大好きだからアニメを何度も見返すし、もっと深く知りたいもんだからYoutubeとかで情報収集していて、地雷原(ネタバレ)を危うく踏み抜きそうになりスレスレで回避したりするスリリングな毎日を送りつつ犯人を追い求めていたわけなんですけど。
そんなに犯人が気になるなら漫画買いなはれ、とアドバイスするも、小説ばっかり読んでて漫画には抵抗ある勢なおじちゃんなので、どうも漫画を買うまでは勇気が出ないらしく。
そんなに気になるなら映画観に行きなはれ、とアドバイスするも、やっぱりおじちゃん一人で観に行くような勇気はないらしく(絶対周りは同じようなおじちゃんばかりだよと思いつつ)。
何度か「推しは推せる時に推せ!」という名言をぶつけてみたけれども、あとひと押し足りないようで。
こんなに楽しませてもらってるコンテンツにお金を落とさないとかありえない!
と言ってみるも、頭が固くなってしまったおじちゃんにはなかなか響かず。
そんなおじちゃん、どっかから「歌の歌詞にヒントがある!」とかいう情報を見つけてきて、その歌を歌詞つきで何度も再生しながら「一体犯人は誰なんだ!」と悶々とした毎日を送りつつも表情は楽しそうで、でも絶対そんなことを続けていたら、いつかネタバレ踏みそうで。そんなの、おじちゃんが一番つらいじゃないっすか。
「もう、四の五の言わず、ボーナス出たら漫画を大人買いしんしゃい!」
と言ったところで、やっと本人その気になって。
先日、電子書籍ですけど、漫画全巻大人買いしたそうです。
もうね、それからはめちゃめちゃ上機嫌で。
「ついに犯人が、崖っぷちに立って自供し始めたぞ!」
とか幸せそうに報告してくるわけですよ。
漫画をすべて読み終えたおじちゃんは、とても満足げに「素晴らしかった……」と呟くと、今までは見ることができなかったネタバレYoutube動画を見漁る日々に移行しています。
映画は配信が始まったら速攻見るそうです。
漫画を大人買いしてからのおじちゃんは幸せそのもので、こちらまで幸せのおすそ分けをしてもらった感じです。
推しの力は偉大です。
あとおじちゃんから教えてもらって感動したんですけど、全巻揃った表紙を見ると大変に美しい!
1巻は五女みんなが描かれていて、それからは長女から順番に一人ずつ表紙を飾り、そのあとはウエディングドレス姿で一人ずつ。
続いて新郎な主人公。その次は五女の中の誰かはわからないけど新婦姿。
そして最終巻は、1巻と同様、五女みんなが描かれていて、いや、それが圧巻で素晴らしい。こういうのいいですよね。
そんなこんなで、おじちゃんがこんなにもハマった作品、私も興味が湧いたので観てみようかなと思っています。
人生を豊かにしてくれる推しの存在って、偉大だし最高ですね!