くみた柑のオキラクニッキ

時々オキラク、時々マジメ。基本オキラクだけど、人生ってきっと厳しい。

日本にはかつて『四季』というものがあったのじゃ。

昨日自転車を走らせながら、いやー暑いね。もう夏だね。って思ったけどそうだよね、梅雨あけたんだもんね。そりゃ夏だ。6月だけど。

確かに日差しは夏で、気温も夏で間違いないんだけど、なにか違和感があって、なんだろう?って考えてたら、まったくセミが鳴いていないことに気がついた。
これだけ早く梅雨明けしちゃうと、さすがのセミさんも体の方の準備が整っていないのだろうか。
鳴いてたら鳴いてたでうるさいんだけど、でも夏の情緒はセミの声があってこそなんだなぁ~と思った。

セミってすごくて、例年鳴き声が聞こえたなぁと思うと梅雨明け宣言がきて、時々梅雨明け前に夏日とかが続いてもセミは騙されない。そのあとまた梅雨みたいな天気に戻って、ああやっぱり梅雨あけてなかったんだ、なんて、気象予報士でもない自分はセミに季節を教えてもらってる感じだった。
なので今年はちょっと衝撃というか、やっぱりさすがのセミさんでも、異常な季節変化にはついてこれないことがあるのだ。

一日で突然季節が変わるみたいな極端な気温の変化があるたびに令和ちゃんがネタにされるけど、そのネタがなんぼでも成立しちゃうくらい、やっぱりここ最近の日本の気候は変だ。

夏といえば、私が小さい頃にあった『夕立』という美しい言葉はいつの間にか『ゲリラ豪雨』という可愛げのない言葉に変わってしまった。実際可愛くない雨の量なので仕方がない。
とても蒸し暑い日でも、夕立が通り過ぎたあとは空気がひんやりとして過ごしやすくなったものだけど、ゲリラ豪雨はそんな情緒もへったくれもない。

日本には四季があって、以前はゆっくりとその移り変わりを楽しんでいたけれど、一番過ごしやすい春と秋がどんどんなくなって、そのうち夏と冬しかなくなるのではないだろうか。