くみた柑のオキラクニッキ

時々オキラク、時々マジメ。基本オキラクだけど、人生ってきっと厳しい。

『ら抜き警察』の派生?

誤字報告ができる『小説家になろう』で、「ら」が抜けていることを指摘する人と、余計な「ら」が足されてますよ、と指摘する人がいるらしい。
つまり指摘の無限ループに陥るねこれ……。つらみ。

もともと「ら抜き警察」はずっと昔からあったけれど、最近の傾向として、本来正しいとされる文章を誤字として報告してくる人が増えているらしい。

私は自分自身が普段の会話で「ら」を抜いた言葉を多様しているため、小説に登場するキャラも「ら」を抜いた言葉をよく話す。
地の文では「ら抜き」にならないように気をつけているが、やはりキャラのセリフとなると、頭の中でキャラが話したままを書き記していくタイプなので、日本語として正しくない言い回しになることもある。でもきっと、気になる人は気になるのだろうなぁと思う。それはそうだよね。

ツイッタにいたっては、もう崩壊した言い回しを多用している。
最近では、某人気アニメのキャラ、アーニャの「するます」みたいなのも大好きだし、少し前から流行りだした、「つらい」を「つらみ」とするような、最後に「み」をつける言い回しも大好きだ。(最初の方の文章に伏線として忍ばせてみた。)

よって、キャラがそういう言葉を普段から使っていれば、自然とそうした崩れた言葉を多用する。一人称になれば、地の文にも、その表現が混じってきてしまうだろう。

私は基本的に、地の文では正しい日本語でありたいと思っているけれど、自分自身崩れた日本語を多様しているので、これまで書いてきた作品がどうであったかめっちゃ不安になってきた。
そもそも誤字を報告してくれる人が皆無に等しい。
自分で見つけて顔真っ赤にしながらこっそり修正している。

 

もうひとつ、興味深い言葉についてのツイが流れてきて、それは関西弁についてだったのだけれど、関西弁といっても、大阪、兵庫、京都、奈良など、もっといってしまえば、細かい地域ごとに、少しずつ表現が違うらしい。

「~~しはる」「~~しはった」が、敬語として使われる地域と、敬語ではなく身内以外の誰かや猫などの動物、果ては物にも使うという地域がある。方言が混じってくると、さらに正しいのか間違っているのかの判断が難しくなる。

私も一人、関西弁のキャラを登場人物として書いているけれど、その子は兵庫弁を話していて、私が書くとどうしても大阪寄りの関西弁になってしまうので、それを兵庫育ちの知り合いに協力をお願いして、自然な兵庫弁にすることができた。
(それでも兵庫弁警察が読んだら指摘されそうで怖いけれど……ガクガク)

あきらかな誤字は指摘してよいと思うけれど、口語に関しては校正のプロでないと難しいのではないかなぁと思った。

言葉は時代とともに変化してゆくというけれど、誰でも簡単に出版できるようになったことで、明らかな文法の誤りがあっても、そのまま世に出ているわけで。

プロの校正が入らないまま書籍化できる今の現状は、私達のような自己出版勢にはとてもありがたいシステムだけれど、言語の崩壊が加速してしまうのだろうか。(自分に返ってくる盛大なブーメランを……投げました!ぴやぁあああ!)

この記事を書いてて思い出したけれど、小説を書くようになってからは日記なんかでも「けど」→「けれど」と書くように、けっこう意識するようになってきた。
でも軽い文章にしたい場合は「けど」を使っちゃう。まったく統一性がない。

 

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