くみた柑のオキラクニッキ

時々オキラク、時々マジメ。基本オキラクだけど、人生ってきっと厳しい。

感想がすべて「やばい」になっても、それでいいのだ。

私は本の感想を書くのが苦手だ。
小説を書くことと感想を書くことはまったく違った能力だと思う。
感想を書くのが上手な人は、最大限にその本の魅力を語り、読みたいと思わせる文章を書く。
私は感想を書く時の語彙が少ないので、「すごい」とか「最高です」とか「面白かった!」みたいな小学生のような感想文になってしまう。
自分のあまりに未熟な感想文未満を誰かに読まれてしまうのはとても恥ずかしいのだけれど、自分も小説を書く身なので、それがたとえ「読みました」のひとことだけだったとしても、何かしらのリアクションが貰えるだけで跳び上がるくらいに嬉しいことを知っている。

そこでたどり着いた答えが一言感想だ。
ツイートの140文字だと、書名、著者名、一言感想でちょうどよい長さになる。

ちなみにその140文字感想はこちらにまとめています。
(最近あまりつぶやけていない……)

kumitakan.hatenablog.com

あっ、ツイッタ検索してみたら、まだブログにまとめてない読了ツイートがあった。あとでまとめます。

……っていうか、ひとこと感想すら挫折しているツイ発見。だめだこりゃ。

 

そんな私でも、時々長文の感想を書くことがある。
もちろん、それだけの凄い作品であることには違いないのだけれど、同じくらい感動しても長い感想を書けないものもある。

杜さんの作品がまさにそれで、一番最近読了した『ぼっちの帝国』も、一言感想は呟いたけれど、本当はもっといろいろなことが頭の中を渦巻いていて、私が感想をうまく書ける人物であったらめっちゃ長文で語っていると思う。いろいろな感情が複雑に絡み合って、とても私の語彙では表現できない。それほど圧倒された。

現在自身のサイトで連載している『血と言葉』は、その『ぼっちの帝国』の中に出てくる作中作だ。常に心臓をギューっと鷲掴みされているような、ヒリヒリと焼け付くような、そんな圧倒的な筆致に震える。

なので、長文で感想を書きたいけれど書けない作品は「すごい」とか「やばい」とか、そんな言葉ばかりになってとても恥ずかしいのだけれど、何かしらリアクションをしないと作者に届かないし、他の人に興味を持ってもらえる機会を逃してしまうから、私はこれからも「やばい」というとても使い勝手の良い言葉で感想をつぶやきます。

 

……ということで、杜さんの作品はめっちゃやばいよ。

『血と言葉』杜 昌彦

ezdog.press

www.amazon.co.jp

 

今、もう一つ連載を追っている作品があって、こちらは作風が真逆!
これはこれでやっぱり感想を言おうとすると「めっちゃ面白いw」になってしまう。

『異世界家族ロビンソン』山田佳江


めっちゃ重いのと、めっちゃ軽いのと、両極端な2作品ですが、どちらもおすすめなのだ!

感想がうまく書けないという方は、どうか、面白かった作品には積極的に☆なんかの評価をポチっと押してほしい。
書いてる側からすると、そういうほんの小さなリアクションのひとつひとつが、めっちゃすんごいモチベになるので!