私は小さい頃からテレビが大好きで、とくに観るものがなくてもなんとなくつけている、という生活を大人になっても長いこと送っていました。
しかし今は、そのテレビを全然観ていません。
録画したアニメやドラマ、Youtubeなどは観ていますが、逆にそれ以外は全く観なくなりました。いつからこうなったかというと、世界的に流行したあの感染症がきっかけです。
テレビをつければ不安を煽ることばかり。
ただでさえ不安な毎日なのに、自分でできる最大限の努力をしていても、テレビから聞こえてくる情報がどんどん心をざわつかせます。
同じ内容を何度も何度も聞かされているうちに、不安もさらに膨れ上がります。
しかし私にとってテレビは、小さい頃からずっとそばにあって私を楽しませてくれる存在だったので、それを「消す」という選択も、それはそれで怖かったのです。
それでも、しんどさが上回り、テレビを消してしばらく過ごしてみました。
びっくりするほど心が落ち着き、世界は何も変わっていないのに、私の心はとても軽くなりました。
どんなに大好きなものであっても、心がしんどいときは、そこから離れるのが一番なのだな、とそのとき感じました。
自分の機嫌は自分でとるし、自分を守れるのも自分だなって。
心がざわつく、今私の中にあるよくわからない感情。これはなんなんだろうって考えているうちに、ずっと昔の体験とリンクしました。
ああやっぱり、子どもの頃の環境って、とても大切なんだなと、あらためて思います。
ダメな自分と向き合うことが多くなってから、ダメだからって落ち込むのではなく、そのダメな自分ごと認めて、それはもうどうしようもないから、そんな自分とうまく付き合っていけるよう、日々模索中です。