くみた柑のオキラクニッキ

時々オキラク、時々マジメ。基本オキラクだけど、人生ってきっと厳しい。

都会の迷宮(方向音痴の話)

目的地への道を聞いた時「駅から出て東に行く」と言われ「右か左で教えてください」と真顔で聞き返すのがクミタです。こんばんは。

いいですか!
常にどっちが北で、どっちが南かわからない!
それが筋金入りの方向音痴というものなのですよ!

もうあれです。出先で、自分の家の方向、指させる人いるじゃないですか。
いえ、恐らく、私以外の多くの人が指させると思うんですけど、もう私からしたらそれは異能力に匹敵するわけです。

はい!というわけで、今日は筋金入りの方向音痴について、知識を深めていきましょう!

 

◆地図を回す

昔はGoogleマップなんて便利なものはありませんでしたから、初めて行くお店なんかは、たいてい案内に書いてある地図を頼りにいくわけです。
これは有名な話だと思いますが、方向音痴はその地図を回さないと歩けません。常に、自分が進む方向を上にしないと、次に右に曲がるのか左に曲がるのか目的地はどっちの方面なのかがさっぱりわかりません。
するとたいてい「地図を回すな!」と怒られます。
どうやら、地図は常に北を上にしないといけないようです。

こんな方向音痴な私でも、ドラクエなんかのマップ上では迷子になりません!おかしいですよね。常に北が上なのに!
って、それは自分が俯瞰で眺めているからですね。
勇者がくるくる回転しようが、世界は北が上で固定されています。
私もきっと、自分自身を俯瞰で見ることができれば、道に迷うことはないと思うのです。
(ゲームの技術が進歩して自由に歩き回れるようになったとき、ちょっと迷うようになったのは内緒です)

 

Googleマップの登場

そんな万年方向音痴な私も、Googleマップの登場により、一人で出歩く勇気を持つことができるようになりました。
ありがとうGoogleマップ。僕たちはいつも一緒だよ。
といっても、事前の入念な準備はかかせません。駅からの道のりを丹念に調べ、さらにストリートビューで実際歩いたときの景色を脳内にインプットし、曲がり角の目印をしっかりと覚えます。
さらに目的地の外観を鮮明に脳に焼き付けるところまでして、やっと迷わずに辿り着けるのです。
もう、怖くない。
Googleマップの登場により、私の行動範囲は格段に広がりました。

 

スマホという文明の利器の落とし穴

そして、さらに数年前、ガラケーから遅咲きスマホデビューした際に、Googleマップを携帯できるようになりました!
ちょっと何言ってるかわかりませんが、今までは自宅のパソコンでしかGoogleマップを開けなかったので、家を出るまでが勝負でした。
しかし、スマホを手にした今の私は、言ってしまえば無敵です。
突然に「あ、あそこに寄ってみよう」と思い立っても、その場で検索、しかも、Googleさんがルートを検索し、案内までしてくれるのです!

 

勝利!

 

私はついに、方向音痴という呪縛から解き放たれたのです!

……なんて思ったのも束の間。
私の油断が招いた落とし穴が待ち受けていました。

それは、健康診断で初めて訪れたビル。
そこは『横浜』という名の大迷宮
私はスマホを手に入れたことにより、驕り高ぶっていました。
事前準備もそこそこに、駅チカだし、なんならスマホに案内してもらえる。まあ、それでも少し迷うくらいの余裕を持たせて、少し早めに家を出たのですが……。

はい、目指すは東口。 そう、久々すぎて忘れてましたけど、横浜駅、改札出て案内掲示板を見ると

←東口 東口→

みたいに書いてあるんですよ!
え?バグ?
ちょ、右も左も東口っておかしくない???
これだから都会の駅は!!!出口多すぎるんですよ!!!

まあ、とりあえず一旦落ち着いて、Googleマップも開いたんですけど、なんか、自分がどっち向いてるかよくわからないし、時々、磁石が狂うときがあって、今、それが発動中みたいな。
大きな駅の構内で、スマホ見ながらくるくる回っている人がいたら、高確率で私です。
とにかく地図見てもどっちが正解か、ちょっとよくわかんない!
でも時間がないんで、行くしかないんですよ。
結局右と左、どっち行ったかなんて覚えてませんけど、どっちも東口にたどりつくならどっちでもいいじゃないですか! で、東口目指してずんずん歩くじゃないですか。必死に掲示板の矢印たどって歩くじゃないですか。
歩けど歩けど、出口にたどり着かないんですよ!
どこまでも駅構内なんですよ!
(帰ってから検証したら、どうやら降りてはいけない大階段を降りてしまったもよう)

そうこうしてるうちに、スマホGoogleマップさんが、到着予定、徒歩4分を示していたはずなのに、6分になってたんですよ!

遠ざかってるぅううう!!!

やばい、これはやばい!
とにかく出口を探さないと!
外に出なければ!

どれだけリレミト唱えたかったかわかりませんよ!
もう、どの出口から出たかなんて覚えてないですけど。
外!外に出ました!
はい、まだ微妙に自分、どっち向いてるかわからない状態です。
ここはどこ私は誰。
とにかく歩いてみよう。
はい、どうやら逆だったようで、さらに到着予定時間が伸びました。
ここで来た道を戻り始めます。
そこからは、磁石がきちんと機能したようで、とりあえず目的地になんとかたどり着けました。しかし、徒歩4分の道のりは、軽く20分を超えていました。

はい。 筋金入りの方向音痴というものは、文明の利器を手に入れても、大きな駅では未だに迷います。外の景色が見えないと、自分が今どのあたりをどんな風に歩いているのかがわかりません。 同じ理由で、初めて行くデパートとか、広い施設内で迷います。

え、普通の人って体の中に方位磁石でも入ってるの?
そんな感じで、何事も、慣れてきた頃が一番危ない、ということを学びました。
あと、都会怖い。
絶対に迷わない地図アプリの開発が待たれます。