くみた柑のオキラクニッキ

時々オキラク、時々マジメ。基本オキラクだけど、人生ってきっと厳しい。

仲の良いきょうだい?

母の命日だったので、きょうだい3人揃ってお墓参りに行ってきた。
毎回お寺の住職さんに「きょうだい、仲が良いですね」と言われる。
今のところ、年に2回、お盆と母の命日に会うくらいの距離感なんだけど、私の中では、仲の良いきょうだいと言われると、別に特別な用事がなくても会うイメージ。
年に2回お寺に集合でも仲が良いのかな?

お墓参りのあと、実家でお茶とお菓子をつまみながら、たわいもない話や、お互いの健康、死んだあとのこと(苦笑)、そして母の思い出話をなんやかんや楽しく話している時点で、ああ、やっぱり仲が良いのかも、とも思う。
私の場合、兄がちょっと苦手なので、年に2回くらいのこの距離感が一番仲良くいられるのだと思う。

そんな苦手な兄だけど、今回、思い出話の中で兄に感謝をするエピソードがあった。
以前、こちらのnoteでちらっと書いたエピソードだけれど、母が父と離婚して、やっと自由を手に入れたあと、母と私の二人で箱根旅行に行ってきた。
この旅行が本当に楽しくて、私の中で、母との一番楽しい思い出として残っている。

「あの旅行、ほんとに楽しかったんだよね。母もめっちゃ喜んでて。その箱根旅行を計画してくれた人って誰だっけ?」
ときいてみたところ、しばしの間のあと、兄が「はいっ!」と手を挙げた。

「俺がロマンスカーの一番前の席を予約したんだよ~!」

え!そうだったんだ!ありがとう!!!いやまて、一番前!?

「いい景色だっただろう~!」

自慢げな兄の言葉に、私の中の記憶にはそんな素晴らしい光景が残ってなくて、あれ~!そうだっけ!なんでそんな凄い部分の記憶は残ってないんだろう?と悩んでいたら、兄が「思い出した!」と声をあげた。

「あの日、凄い大雨で、景色何も見えなかったんだ!」

うわああ、こんなところにも私の不幸体質が発動してた!笑
そういえば、旅行中は晴れてたけど、でも雨上がりな道を歩いている記憶もあったようななかったような……。
兄はせっかくの展望席だったのになぁって笑ってた。

話を聞いていると、やっぱり歳の近い姉と兄には共通の思い出がたくさんあって、ちょっと羨ましい。
母の実家に不幸があって、夜遅くに起こされて車で帰省したとき、三国峠を通った時の星空がやばいくらいに綺麗で、その圧倒的な星空が二人とも強烈に印象に残ってるらしい。
プラネタリウムなんか比じゃないって。いいなぁ。

寒いところに行くからって、眠たい中タートルネックのセーター着せられて、首のところがちくちくして辛かったって姉の思い出に、あ!そういえば私もあのとっくりのセーターの首んとこ、ちくちくするの苦手だったな!って思い出して、母に同じように着せられて、時代は違っても同じ思い出があることもちょっと面白かった。
タートルネックのセータじゃないよ!あれはとっくりのセーターだよ!笑)

母と買い物する商店街で、私が母に買ってもらっていたのは焼き鳥なんだけど、姉と兄は、焼きそばとかコッペパンとか言っていて、時代は違うけど、母は私だけでなく、姉や兄にもいろいろ買って食べさせていたんだなぁってほっこりした。

なんだかんだ、母のおかげで年に2回会うことができて、良い機会をもらっているなぁと思います。

帰り道、姉に車で送ってもらっている高速道路で、ビル群の夜景に浮かぶ大きめの三日月が、おぼろ月&少し赤みがかっていてとても怪しく美しかった。
慌てて写真を撮ったけど、やばいくらいに下手くそで、まったくもって伝わらない。
でもこれもまた思い出として載せておきます。