くみた柑のオキラクニッキ

時々オキラク、時々マジメ。基本オキラクだけど、人生ってきっと厳しい。

歌詞カードの楽しみ方とCDの思い出

最近出版された『きむらの和歌詞』を読みました。
歌詞ごとに詳細な解説がついているのかと期待していたので、はじめこそ「思ってたんとちゃう!」とちょっぴり感じてしまったのは事実だけれど、久しぶりにじっくりとKANさんの歌詞と向き合い、ああやっぱ天才っしょ!と再確認しました。再確認しすぎです。常に天才を更新!

途中ちょっぴり、最後にたっぷり曲の解説がありますし、長い期間に渡りKANさんが綴られてきた言葉の集大成!コアなファンの皆様は安心して手にとってほしいです。

読みながら、KANさんのファンになった頃、お小遣いを貯めてはKANさんのアルバムを1枚ずつ購入していた日々を思い出しました。

その話をする前に、KANさんのファンになったきっかけを、ざっくり振り返ることにします!

 

実はあの超ヒット曲愛は勝つがきっかけではなく。「愛は勝つ」は他のアーティストと並ぶヒット曲のひとつ、という位置づけだった。その時の私は「あのKANさんがめっちゃ有名になってる!」と思っただけだった。

「あのKANさん」とは「どのKANさん」か。
愛は勝つ」が爆売れする前、私が唯一購読していた集英社の少女まんが雑誌「りぼん」に連載されていた「ハンサムな彼女」で、主人公の未央が大好きだと言っていたアーティストがKANさんだった。その手にしていたCDの可愛さと、当時には珍しいアルファベットなアーティスト名。そして「言えずの I LOVE YOU」にビビビときたものの、当時それだけの理由で知らないアーティストの聴いたことがない曲が入ったアルバムを買えるほどの金銭的余裕がなく、気になりながらもKANさんを素通りしてしまった。めっちゃ悔しい。

時間軸を行ったり来たりで申し訳ないけれど、時は過ぎて高校生の頃。再びKANさんと出会う。
友達がカラオケでKANさんの「プロポーズ」を熱唱。とてもきれいな歌声に聞き惚れてしまったのだけれど、友達が言うには音程がとりずらく、とても歌いにくいそうで、いい曲なのにうまく歌えないと悔しがっていた。私はこのメロディラインに打ちのめされ、「愛は勝つ」とはまったく雰囲気の違うこの曲にめっちゃ興味を示したところ、その友達がCDを貸してくれた。

ここが沼の始まり。

貸してもらったCDは2枚。「愛は勝つ」が収録された『野球選手が夢だった』と、『ゆっくり風呂につかりたい』

どっちから聴こうかと迷うことなく、わけのわからないタイトルとジャケ写な『ゆっくり風呂につかりたい』を手に取る。ってゆか、このインパクトですよ、マジで気になるじゃないですか!

 

ヒット曲『愛は勝つ』と、繊細で美しい『プロポーズ』なイメージでCDをセットし、曲をかけた私。


ワン! トゥー! スリー

ジャッ ジャッ ジャジャジャジャーン
 ジャッ ジャッ ジャジャジャジャーン

♪毎日ぃ~がちょっと いそぉがしくてぇ~~~

って『発明王が流れ始めた時に膝から崩れ落ちてそのまま底なしの沼にずぶずぶ沈んで今に至ります。あっ、時空を超えすぎました。戻します。

なんだこの可愛さは! え! こゆの歌う感じ!?
勝手に脳内で作り出していたKANさんのイメージと全然違っていて、びっくりしたのも束の間。

はい、そうです。2曲目が『決まりだもの』です。
今だと、めちゃめちゃかっこよく踊るKANさんの映像が脳内で始まっちゃう、ダンサブルなナンバーです。(そして歌詞がアレ)

なにこのギャップ!ギャップに次ぐギャップ!!ギャップの応酬!!!
もう歌詞カード凝視しながら、次々繰り出されるKANさんワールドにどっぷり頭までつかっちゃってました。

あ、だからこのジャケ写か!(違うと思う)

 

ま、簡単に説明すると、こんな感じです!
って、ぜんぜんざっくりじゃなかった!めっちゃ濃厚に振り返ってしまった!

で、ここから冒頭の「お小遣いを貯めてはKANさんのアルバムを1枚ずつ購入していた日々」につながるわけです。

全部欲しいKANさんのCDの中から毎回たった1枚を悩んで選び、家で開封の儀をするときのワクワク感といったら!至福のひととき♪
そしてKANさんのCDだけは、他のCDとはまったく違った楽しみ方をしていました。

いきなりCDをかけず、まずは歌詞カードを取り出し、歌詞を全てじっくりと読みます。
KANさんは歌詞が本当に秀逸で、クスリと笑ってしまうものから、心に染み入るものまで本当に様々。私はその歌詞から「これはどんな曲だろう?」と妄想するのが好きで。歌詞をたっぷりと堪能した後、満を持してCDを再生します。歌詞の良さとか面白さが曲にのっかったとたんに異次元の発展を遂げ、再び違う輝きを放つ瞬間!それが本当に楽しいんです。

想像したものに近い曲もあれば、理解を超えた化学反応とかもあって「え、あれ? この曲、あの歌詞だよね? え?」と気持ちよく裏切られ、歌詞カードを見ながら笑ったり泣いたり感情が大変なことになってました。

大好きなKANさんの曲を、昔はこんな贅沢な聴き方をしていたなぁって、『きむらの和歌詞』を読みながら思い出しました。一度曲を聴いてしまうと、歌詞とともにメロディが鳴り出すので、文字だけでイメージしてた時の記憶って貴重だなって思うのでした。我ながら、なかなか良い楽しみ方をしていた。うむ。

今は歌詞を読むだけで、曲はもちろんライブ映像まで見えちゃうから、歌詞を読んでるだけで脳内が大変わちゃわちゃになり、とても楽しいです(笑)

『猿と犬のサルサの歌詞を読むと焼きそばを思い出してしまうし、あらためて、こんなフレーズ何を食べたら思いつくんだろう?って尊敬します。
やっぱ高級シャンパーニュかな?

www.uta-net.com

 

だめだ、焼きそば見たくなっちゃった。
(何言ってるかわからないと思いますが大丈夫、正常です)

 

私はすべての分野において「ギャップ」に弱いのですが、そういった意味ではKANさんには様々なギャップ萌えをいただき、大変感謝しております。
感染症のせいで思うようにライブに行けなくなってしまい辛いけど、一生応援していきまっす♪