くみた柑のオキラクニッキ

時々オキラク、時々マジメ。基本オキラクだけど、人生ってきっと厳しい。

【君がいなくなった日】セルフインタビュー

♪自分で自分にワン・トゥー・スリー・フォー!
ということで久しぶりにやります自分で自分にインタビュー!
はい、懐かしのセルフインタビューです!

まあ出版自体が数年に一度というスローペースなもんで、やるたびやるたび久しぶりです。
いつ鰤ですか?『行き先はきくな』鰤ですね。
セルフパブリッシングですからね、もちろんインタビューもセルフです!

いまいち稚内(わっかんない)って方のために、過去のセルフインタビューをここに貼っておきますね。
「こんきみ」はほとんどKANさんのことしか話してないですけど、「きくな」はそこそこインタビューになってます。

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さあそんなこんなで私しか盛り上がっていない中、今回もセルフインタビュー、はっじまっるよ~!

今回もインタビュアーは、もちろんこの方『今度君に逢えたら』で豆大福もぐもぐしてただけの倉沢麻由美さんです!

――はい、というわけで、三度目ましてで、くみた柑さんにインタビューさせていただきます! 
「君がいなくなった日」では豆大福もぐもぐできなかった倉沢麻由美です!
よろしくお願いします!

よろしくおねがいします!
三度目ともなると、さすがの貫禄ですね。

――食べざかりなもので!
さて、早速つっこんだ質問からいたしますが、新刊「君がいなくなった日」。
「今度君に逢えたら」出版から10年という月日が経ってますが……さすがに遅すぎじゃないですか?
今回わたしが大人になった時代のお話も出てくるみたいですけど、近未来の話のはずなのに過去の話になってしまうんじゃないかとハラハラしてました。

うっ。
いきなり痛いところを!
まあ時間かかっちゃいましたけど、きちんと出版できたので見逃してください。

――なんでこんなに時間かかったんですか?

「こんきみ」を書き終えたあとすぐに「続編出せたらいいなぁ」とは思っていたんです。ただ、タイムスリップものって時間軸がほんとややこしくて、プロットを練り練りしていると、どうにも頭こんがらがってばかりで、なかなかうまくストーリーが繋がらなかったんですね。
この10年の間にちょいちょい忙しい時期があったりなかったりもしましたが、それは言い訳ですね……
でもプロットは本当に頑張ってたんですよ。考えるたびにKANさんの
♪また頭~絡まった~ ってメロディが毎回流れて……
あ、この曲は『IDEA』って言うんですけど、創作する人にはめっちゃ刺さる曲ですね。

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――(この流れ! また始まった!)

私の体の半分はKANさんでできてますからね!
あとのもう半分は脂肪です。

――そんな絡まった状態からプロットが完成したきっかけはあるんですか?

はい。
これまでプロットは、こうして、ああして、こんなことが起きてってことを箇条書きで書いていたのですが、作家の筑前助広さんがツイッタXでお話していた「表にして作るプロット」に切り替えたら、頭の中でずっとこんがらがってたストーリーの全体が見えやすくなって、ずっと止まったままだったプロットが動き出したんです!

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――なるほど! これはとても見やすいプロットですね!

頭こんがらがるお話を書いている皆様におかれましては、ぜひこの方法でプロットを書くことをオススメします!
筑前助広さんありがとうございました!

――そういえば今回、「君がいなくなった日」を出版するにあたり「君シリーズ」というシリーズ名が新しく付きましたね。

はい。
「今度君に逢えたら」のセルフインタビューでも話した通り、「こんきみ」を書き終えた時から続編は頭の中にぼんやりとあって、「君がいなくなった日」というタイトルまで決めていたのですが、今回、出版が現実に近づいてきたときにふと気づきました。

「タイトル違ったら、こんきみの続きってわからないじゃない!?」

はい。おバカでした。素人丸出しですよね。
なので、うっかり先に「君がいなくなった日」を読者の皆様が購入しないように、まずは表紙を対なデザインにして、この2冊はセットですよ~という雰囲気を醸し出そうと考えたのですが、それだけでいいはずもなく、「君シリーズ」の2作目、という位置付けにしたのです。
セーーーフ!!!

――なんかこう、行き当たりばったりですね。

私の人生、行き当たりばったりばかりですよ。
そんなんでもなんとかなってます。だからきっと大丈夫です。

――この表紙もだいぶ苦労されてましたね。

もうね、イラストは描くたびに久しぶりすぎて、昔描いていたKAN……じゃなくて勘を取り戻すまでにえらい時間がかかりまして。
しかも初めは頭の中でイメージしたイラストを描く自信がなくて、人物のバストアップで逃げようとも思っていたのですが、さんざん回り道をした結果、苦手な背景も頑張りました。
とにかく今の全力を出し切って描いたので誰か褒めて!

――そのあたりはこちらのブログで詳しく書いてますね。

はい。
延々河川敷に草を生やしているときが一番つらかったです。
そしておそらく電子書籍の表紙としては、その頑張った草の部分がほとんど見えないかと思うと悲しみが膨れだし涙など出~る~のかと思っ~たら!ああっと~いぅ~う~間~に~し~ずんでた……あっいけない、いつの間にかKANさんの歌を歌ってました。

――『涙の夕焼け』ですね……リンク貼っときますね。

ありがとうございます!

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――シリーズ化したということは、これからどんどん続いていくのですか?

執筆中に、いろいろエピソードは浮かんだので、もしかしたらいつかスピンオフとして、何らかのお話を書くかもしれませんが、今のところ私の中で「君シリーズ」は完結しました。2冊だけどね!(爆)
続編が10年かかってしまったので、そこはあてにせずゆっくり待っていただけたらと……(待ってくれる人がいるのならば!)

――終わっちゃったんですか? もっとわたし、活躍したかったです。

いくらでも書けそうな伏線はいろいろ張ってあるので、あとは私の気持ちの盛り上がりしだいです!
まあ現実もそうですけど、正確には物語に終わりなんてないですからね。

――そういえば今回は「今度君に逢えたら」よりもさらに日常がメインだとうかがいましたが……

君シリーズはタイムリープやタイムスリップを題材にしていますが、基本的には、登場人物たちの日常を書いているつもりです。
ただ、「君がいなくなった日」はさらに日常感が増し増しになっていると思います。
執筆中に、ちょっとメンタルが落ちて創作できなくなってしまった期間があったんですけど、そのときにいろいろ考えて。
あまりに日常に振りすぎてるかな?もっと面白い設定にしないとだめかな?
と自問自答してたときに初心を思い出して。
面白い話を書くことも大切だけど、私は私の書きたいお話を書いているんだった、と。
一般的に、こうすれば面白くなるという設定、たとえばキャラに絶望を与えるとか、悪役キャラは「巨悪」として主人公に立ちはだかるとか……。
その方が物語として面白くなることはわかりますし、実際そういうお話で大好きな作品はたくさんあります。

――くみたさんがよく名前を上げるループもののアニメがそうですもんね。

はい。
でも、私が「君シリーズ」で表現したいものは、そこまで重たいものじゃなくて。
私が書きたいのは日常であり、そこまで苦しむ人も、そこまで悪に染まる人もいない。敵なんて、悪役なんて、いない。
主要キャラに悪い人が出てこない、そんなお話を書いたっていいじゃない。
私がそういう話を読みたいんだもんって、そのまま書きたいままに突き進みました。自分を癒すための物語でもあるのかな。
だからこそ読んでくださる方に楽しんでいただけるかちょっと不安なんですよね。

――面白さとしては半減してしまったのでは、と?

私自身は胸を張って大好きなお話と言えるのですけど……それが果たして他の人が読んでも面白いお話なのか……常に自信はないです。
初稿を書き上げるまでにも何度か読み返し、初稿を完成させてからも、あとから描写を書き足していくスタイルなので、何度も読みながら書き足し書き足し、そして誤字脱字を潰すために繰り返し読み続け、もうアホほど読んでしまうと、本当にこれ面白いんだろうかってなっちゃうんですよ。
おそらく多くの作家さんに起こっている現象なのではないかと思います。俗に言う「これ本当に面白いんかな病」ですね。
プロの作家さんなら校正してくださる方がいらっしゃいますけど、セルフインタビューしてるくらいですから校正作業ももちろんセルフなもので……。

ただ、読んでくれた人の心が暖かくなるような、そんなお話を目指して書いています。
どうか楽しんでいただけますように……!

――わたしも、楽しんでいただけるように、元気いっぱいで頑張りますね!

お願いします。麻由美ちゃんにかかってますよ!

――ぷれっしゃー!!!
さて、だいぶ長くなってしまいました。そろそろ終わりの時間になったわけですが、今回はそこそこちゃんとしたインタビューになりましたね。

さすがに3回目ともなると、ずっとすっとぼけるわけにもいかないですからね!
あ、そうだ。今回出版予定日までに余裕があったので、動画でCMをつくってみたのです。

――ああ、あのクオリティがめっちゃ低い……

やめてください!
その通りですけど、一応、新しい小説の宣伝方法にならんかな?って思いで頑張って作ってみたんですから!
ならんかったけど!

――では最後にそのCMの制作過程がわかるブログを貼ってお別れしましょうか。

はい。
ここにCMを貼るのははじゅかちぃので、気になる人だけ見に行ってください(苦笑)

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――では最後に、くみたさんから一言お願いします。

はい。
10年ぶりですが、ここまでは書きたい、と思っていた部分を全て書ききることができたので、10年前に『今度君に逢えたら』を読んでくださった方も、今回始めて読んでくださるという方も、どうか楽しんでいただけますように!
執筆中、ツイッタXで文字数を呟いているとき、「いいね」を付けてくださったり、励ましてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
拙著を読んで、そして感想をくださる皆様のおかげで、こうして書き続けることができています。本当にありがとうございます。
遅筆ではありますが、これからも少しずつ形にしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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