くみた柑のオキラクニッキ

時々オキラク、時々マジメ。基本オキラクだけど、人生ってきっと厳しい。

顧客のニーズと真逆な小説を書いてしまった

高山さんは毎日noteを更新されていて、note更新がルーティン化しているそうですが、それを毎日楽しみに読むという私のルーティンにもなっています。

そして今日の高山さんのnote。

言われてみると、毒親が出てくるお話、たしかに増えているような気がします。
そもそも私は読書量が多くないので「気がする」だけですが。
漫画やエッセイなどでも「毒親」をテーマにしているものが多いような気がします。私自身、関心があるから目に留まる、というのもあるのかなと思っていました。

毒親小説」が増えているなら、理由があるはずです。
小説にも顧客がいるわけで、特定のジャンルの小説が増えているなら、それは顧客のニーズがあるからです。

たしかにそうですよね。
ちなみに私の最新作である「君がいなくなった日」は、逆に温かい家族をテーマにしたので、ある意味逆にある反面、顧客のニーズと真逆をいってしまったわけですね……ガーン。

細かく言えば、ミズキちゃんの父親がかなりの毒親ですが、さらっとしか登場しないので、テーマとはいえないでしょう。

ただ、現実世界があまりに辛いので、自分が描く世界くらいは優しく温かいものでありたい、読んでくださった方の心を癒やすものでありたい、っていうか、自分が自分の作品で癒やされたい。それがつまり自分が今読みたい本で、読みたいお話を書いた、ということになります。

一度メンタルが落ち込んで立ち止まった時に、本当にこのままでいいのかと設定に迷いが出たり、続編であることから、前作を楽しんでいただいた方が同じように楽しんでいただけるものになっているのか不安だらけで、出版した今も、実は不安しかなくて、でも私が読みたい大好きな話であることは間違いないので、顧客のニーズと真逆だとしても、自分が読みたいお話を書いたので悔いはありません。

でもこれはセルフパブリッシングだからできることだよなぁって。
商業だったら顧客のニーズに合わせて、ミズキちゃんの父親の出番が増えていたかもしれません。

ミズキちゃんの小さい頃のスピンオフ、というかどんな子ども時代を過ごしてきたかは頭の中にはありますが、これはまさに重い内容だし、ミズキちゃんの人物の設定としては大切だけど、あまり書きたくはない部分だなぁって。
書くとしても君シリーズに入れることができるかは悩むところです。
でもきっと、今のニーズはこっちなのかなと思ったり。