くみた柑のオキラクニッキ

時々オキラク、時々マジメ。基本オキラクだけど、人生ってきっと厳しい。

「苦手」と「得意」がうまく噛み合う世界

あるお話を聞きながら、ふと、過去のバイト先で、料理を作っていたときのことを思い出した。
そこは通常2名で回すお店だったんだけど、私が苦手とするオーダーが、ひたすら均等に小さいマシュマロを並べる作業がある料理で、そのオーダー表がきたときには思わず「げ」と言ってしまうほど。

するとその時一緒に入ってたバイトの若い子が「あー! 私、これ作るの好き♪ 私作っていいですか?」と嬉しそうに言ったので、「ほんと!? 私これ作るのめちゃくちゃ苦手なのでありがたい!」とその子にお願いした。ほんとに楽しそうにマシュマロをのせていて、そっか、人によって好きな作業って違うんだなぁ、と当たり前なことに気づいた。

で、逆にその子が「げ」と言ったオーダーが、数種類の野菜を切って、ライスペーパーで巻く料理だったんだけど、「あ、私それ作るの好きよ」と言うと、目をまん丸くして本当に!?と驚かれた。その子は包丁を使うのが苦手らしかった。

この日はお互い、苦手な料理を相手にお願いすることができたわけだ。
この子といつも一緒に組みたい♪

なんて、そんなことを思った日だった。

 

あんまり管理されすぎても窮屈な世界になってしまうけれど、自分の特性を見つけるプログラムとかをして、好きなこと、特性があることを将来の仕事につなげる的なシステムがあれば、誰しも好きなことや得意なことを仕事にできて、世の中うまいことまわるんじゃないかとか妄想する。どこかのSF作品にもうありそうな設定だけれど。

以前ツイッタかなにかで見た覚えがあるけれど、自分の好きなことだけをして、嫌いな作業はしなくていい、というシステムを取り入れた工場があるそうだ。そんなんでうまくいくんかいな、と思ったけれど、これが意外とうまくいっているとのこと。
誰かの「苦手」は誰かの「得意」なんだろうね。

このシステムで全ての仕事がうまくいくわけではないだろうけど、こういう場所がもっとたくさん増えたらいいなと、過去の思い出から、なんとなく思ったのでした。